試されている僕ら

新型コロナ。

そろそろブログも書きたいなーと思いながら中々考えも纏まらず、ずるずる来てしまったけれども。

世界は今大変な危機を迎えている。

連日の感染者の増加につい2、3ヶ月前の
楽観モードは完全に吹き飛んでしまった。

世界大戦以来の危機だとも。
確かにそうかも知れない。

ウイルスという見えない敵に
医療現場も悲鳴を上げている。

自分に出来る事があるとしたら、
かからない、うつさないという
ための基本的な行動を心掛けるくらい。

さておき前置きで未曾有の危機だと
言うことは述べたけれど、
歴史の中でこんな危機が
全くなかった訳ではない。

例えばペスト、インフルエンザは
文明をも破壊する程の猛威を奮ったものの
世界大戦を終わらせるきっかけにもなったり
新しい価値観、未来を構築する
足掛かりにもなってきたのだ。

冷静に考えてみればコロナ禍の前にも
僕らは色んな問題を抱えていたはずだ。

国同士の諍いを始め、貧困、格差社会、
人同士の様々な権利争い。

数えればキリがないが、コレが今回の件で
一気に表面化した感がある。

身近なところでも買い占め、転売、
カスハラ。

そして姑息な詐欺。

目を覆いたくなるような醜悪な状況が
繰り広げられている。

みんな一丸となって乗り切らなければ
いけないであろう時にそんなことしている
場合ではないだろうに。

こんな時だからこそ、もっと大きな
視点で考えてみようと思う。

ウイルスとは簡単に言わば遺伝子レベルに
入り込むプログラムのようなものだ。

細菌の様に生物ではないから、
単体では増殖する術を持たない。

あくまで宿主の情報を利用することで
仲間を増やす。

宿主を殺めるのはその過程での
出来事に過ぎず、結果ではない。

つまり生かすも殺すも
ウイルス次第ではなくて
死ぬか生きるかが僕ら次第ということだ。

僕らは試されてるんじゃないだろうか。
今の時代、どこか歪んだ
価値観を変えるために。

だからみんな前向きになりましょう、
なんて陳腐な事を軽々しく
言うつもりはない。

現実的には
本当に怖いのはコロナではなくて
排他的な思考しか持たない、
あるいは出来ないタガの外れた
人間の方だという事を忘れてはいけない。

それは歴史が証明している。
ペストが猛威を奮った時代の
魔女狩りなんかその最たる例だろう。

自粛により考え対処する時間は
幾らでもあるのだから、
正常な思考を心掛けたいものだ。

こんな時だからこそ。

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ちいさなものがたり

長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。