さよなら、エディ

エディ・ヴァン・ヘイレン。

偉大なギタリストがまた1人
逝ってしまった。

以前より癌で体調を崩していたとは
聞いていたけれども、言わずもがな
ギターに革命を起こした
ヘヴィメタルの巨匠である。

イングウェイ・マルムスティーンや
マイケル・シェンカーを始めとする
速引きギタリストの1人で、
タッピング(ライトハンド)奏法を
浸透させた人物、である。

コレは手元のコイル周辺で
ピッキング(弾く)をするのではなく
指板上で叩くように弾く(タッピング)
事により、独特の音色と
タイムラグをなくし
より速い演奏を可能にする弾き方で
右手でも音色の組み立てに参加する
事からそう呼ばれる。

ギタリストにも色んなジャンルの
名手がいるけれど、
個人的には大雑把に分けると
技巧派と速引き派に分かれると思うのね。

例えば技巧派だとエリック・クラプトンや
ジェフ・ベック、(そういや共に
ヤードバーズ)ジミ・ヘンドリックス、
クイーンのブライアン・メイなんかに
代表される”溜め“の絶妙なギタリスト。

所謂“泣き”のギターの上手い人達。

速引き派だと前述の3人の他、
ポール・ギルバート(Mr.Big)、お茶の間で
お馴染みのマイティ・リードマン(メガデス)
なんかもそうだ。      
ギターキッズからしてみれば
速引きは華、みたいな時代もあったから
みんな憧れて練習したものだ。

ヴァン・ヘイレンといえば”JUMP“と
いう有名な曲も有るけどやはり
“暗闇の爆撃”に尽きるだろう。

おもむろにタバコ火を付け、一呼吸置き、
通称”フランケンシュタイン“と言われる
赤地に白黒のラインが入ったストラトの
ヘッドに挟み込んだらショーの始まり。

エディの幼少期の環境の影響からなのか、
クラシックの旋律っぽいフレーズが
文字通り爆撃さながらに飛び交う。

多くのギターキッズにとって
文字通りのヒーローだったエディ。

どうか、安らかに。
多くの感動をありがとう。

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ちいさなものがたり

長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。