中学生の頃の想い出⓶

また想い出話になるけれど、中学時代、
僕は美術クラブに入っていました。

僕の学校では「部活動」と「クラブ活動」は
また別のもので、ポスターカラーを
使った作品とか、漫画とか。

油絵もこの時初めて触れたっけ。
キャンバスに板を打ち付けて。

まあ今のところ最初で最後の油絵を
この時描いた。

模写だったし誰の絵かはわからない。
ただ湖面に浮かぶヨットがなんか
印象的で選んだ気がする。

そんな想い出に浸っていると
この頃は漫画家になりたいと多分(笑)
思っていた事を思い出す。

でも本当に漠然としていたので
本気でなりたかったのかはわからない。

そういえば、ライバルはいたっけ。

学校ってところにはだいたい上手いヒトが
何人かいるもので、僕の場合は小学校から
気の合う友達とノートに
共作で描いたりしていた。

中学生にもなると、その友達が
ライバルになった。

彼はアニメーターを目指していて
まあ上手いこと上手いこと。

まあ前述の美術クラブでも一緒だったけど
ペンを使うようになってから
めきめきと腕を上げていた。

本格的な漫画道具に触れたのは
自分の方が先だったのもあってか
負けたくなくて、必死で描いたっけ。

学園祭で共に張り出したんだけど、
まあ雲泥の差だった。

絵の上手さでは敵わなかったね。

ものすごく差を付けられた気がした(笑)。
今はどうしているのだろう。

その時、こんな風に思ったことをふと、
思い出す。

3、40年後の自分が目の前に現れたなら、と。
俗に言う中二病というやつだ。

当時はそんな言葉はない。

そんなファンタジーな出来事を
今、中学生で言い出したら
きっとそういう事なんだろう。

話が逸れたけれど、今その30年後の自分が
いる訳で、もし中学生の自分に逢えたら
なんと言ってやりたいか、それは…

とりあえず絵の「上手い」と「巧い」は
違うんだよ、と。

コレだけは言ってあげたいかな。

要は上手い、という事は友達が
そうだったように上見たらキリがない。

むしろその友達より絵の上手いヒトは
ごまんといるわけで。

でも巧さ、というのは個人、いわば
自分だけが持つ個性の強みなのだから、
これを磨きなよ、って。

自分の個性を把握した上で磨く事が
勉強なんだとも。

そう、今でもね。

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ちいさなものがたり

長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。