断捨離

そんな言葉が流行り出してここ数年。

一般的には要するにいかに
お片付けを効率化する為に
必要な事という意味ですかね。

もの描きたるもの整然に、
とは思うものの
僕自身はズボラなので
寝室兼制作部屋は
エライ騒ぎですが(笑)

とは言ってもゴミ部屋じゃないですよ。

制作物と資料(という名の漫画やら
小説やら楽器やら…)の山で。

何とかしなきゃならんな…我ながら。
話を元に戻します。

ここでの断捨離とはイラストについてです。
何を削ぎ落とし何を残すか。

アイディアというものはいわば欲の塊の
ようなもので(言い方悪いですが)
そのままではタダの落書きです。

最初はそれでいいんですね。

さて、これをいかに断捨離していくか。
それが重要だと自分は思います。

僕自身の呼び方で「落書き法」と
いうものがあります。

これはノートでもメモ帳でも手近な紙に
思い付く事を形でも文章でも
支離滅裂でもとにかく描き(書き)
こんでいくというもので。

描いたものを更に連想ゲームのように
枝分かれするようにイメージを要は
膨らませて行くんですね。

例えば、とりあえず○を描く。

○からイメージ出来るもの、りんご?
UFO?車輪?…いろいろあるでしょう。

更に更に
りんご→虫食い?りんご形の家?
UFO→宇宙人?侵略?友好?
車輪→クルマ?電車?

などなど思い付く限りのアイディアを
描いて行く(所々ボケ、ツッコミも
入れながらが楽しいです)訳ですね。

そうすると不思議な事に立派な
ゴミの山が出来る…(笑)

言い方悪くて申し訳ありませんが、
まあ落書きの完成です。

しかしながらこの支離滅裂に
築き上げた落書きは同時に
アイディアの塊でもある訳ですね。

ここからが文字通り断捨離で、
ここからポイポイして行くうちに
イラスト、漫画としてのストーリーが
出来上がる訳です。

僕自身はあまりイラスト、漫画に
計算という言葉を使うのは好きでは
ありませんが、いわば仮定の式から
結論を導き出す方程式のような
モノでしょうか。

数学は苦手ですが嫌いでは無いし
アインシュタインは好きな人物の
筈なんだけど…アレ?

と、ブログ書いてて
ツッコミたくなりますが(笑)

さておきいきなり仏像を丸太から
掘ろうったって無理です。

仏師さんたちはそれまでに自然への畏怖、
人間への想い、様々でしょうが色々な
言わばアイディアを込めて取り捨てた結果
立派な仏像が出来上がる訳ですね。

無心で幼心を保ち続ける事は
大人になるにつれどうにも難しくなります。

ですが子供心でアイディアを書き連ね
洗練された形に出来るのもまた
大人だからなのではないでしょうか。

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ちいさなものがたり

長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。