ヤツが来る。
弾はもう残り少ない。
補給線もすでに絶たれ
応援も期待出来ない。
絶対絶命の状況だ。
鳴いた!
敵の攻勢が始まる。
そんな目で見るな!
見るんじゃない!
うわああああ!
…昼間から何やってんだろうか。
とまあ春なのか最近は
キジバトさんがよく庭にやってくる。
朝昼晩とご丁寧に
所定の位置に来ては鳴いて
おねだりなさる。
昼間は食後に昼寝用の
定位置があり、
グターっと平べったくなって
くつろいで行くのである。
実際ウチの周りはノラ猫も多く
何回か事故も起きていない訳では
ないので懲りないな、と
心配にもなるのですが。
少しは仲間内で情報を共有して
くれれば良いのだが顔を合わせれば
すぐケンカだ。
縄張り争いに必死なのも
分からないでもないが。
まあこっちは微々たるエサで
癒されるところもあるので
良いんだけどね。
しかしキジバトってのはいわゆる
公園のドバト、つまりカワラバトとは
違ってプライドが高い。
どんなに慣れても
まず集団でつるむ事がないので
溜まり場にされることはない。
図々しさは変わらないが
ドバトのような太々しさはない。
必ずある一定の距離は
置きたがる。
警戒心が強いのだ。
まあカワラバトは元々
乾燥地帯のハトなので
砂漠などの極限環境を生き抜くのに
進化した結果太々しくならざるを
得なかったんだろうけどね。
穏やかな日の穏やかな出来事。
世の中はどうしても人間中心に
なりがちだけど
こういう事に物想うのも
大事なんだろうな。
ちいさなものがたり
長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。
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