近代世界三大建築家のひとり、
ル・コルビュジェ。
アメリカのフランク・ロイド・ライト、
ドイツのミース・ファン・デル・ローエ
と並び建築界においては多大な影響を
残した人物だ。
日本では国立西洋美術館を設計した
人物と言えば良いだろうか。
彼が残した人体寸法体系に
モデュロールというものがある。
これは彼の言葉をそのまま引用すると
建築はじめその他の機械の設計幅広く
適用できる、人体の寸法に合わせて
調和した寸法の範囲ということだ。
人が片手を挙げた高さ226㎝(因みに
当時のヨーロッパ平均身長の
約182㎝を基準にしている)を
黄金比長方形(1:1.618)で
割り込んでいく…というもの。
つまりこれを基準にして建物の
各寸法を設計していくという訳だ。
まあ人体寸法というのもとても
面白い関係になっていて、
モノ書きにも非常に参考になる訳です。
例えば身長をHとすると、
身体の各部分はおおよそ次のような
比率関係になっている。
指極=H
視点高(眼高)= 0.9H
肩幅=0.25H
肩峰高=0.8H
座高=0.55H
指先点高=0.4H
下腿高=0.25H
お分かりだろうか?
何だか難しい言葉が並んではいるが
両手をいっぱいに広げた長さと
身長は同じ。
肩幅の長さと膝下の長さは同じ。
地面から指先までの高さは
肩までの高さの約半分。
とまあ各々の関係性を頭に入れておくと
デフォルメにおいてもおおよその
検討を付けられる訳で。
なんか違うな…と思う時は所謂先人の
知識なども参考になる時は多々ある
ものなのです。
ちいさなものがたり
長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。
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