プリンターを使う時になんか
よく聞く言葉がこのRGBとCMYK。
何気なくコピーやらプリントしていても
聞いたことはあれど、あえて
掘り下げてみると何のことだか
あまりピンと来ない方が
多いのでは無いだろうか。
これはそれぞれ光の三原色、
色の三原色と呼ばれる混色に
ついての基準なのだ。
まずRGB 。
これは赤、緑、青の頭文字を
取ったもので混ぜていくと
白になることから光の三原色、
又は加法混色と呼ばれる。
例えばテレビとかモニターとかは
この理論に沿って様々な色合いを
出している。
つまり自ら発光するものは全て
このRGBで構成されている。
次にCMYK。
これはシアン(青紫)、マゼンタ(赤紫)、
イエロー(黄)の頭文字を取ったもので
混ぜていくと黒に近づいていくので
色の三原色、又は減法混色と呼ばれる。
印刷物は全てこのCMYに沿って
構成されているが
実際は完全な黒にならないので敢えて
黒を混ぜて安定させることにより
CMYKと呼ばれる。
最近じゃグレー(灰)なんかも混ぜたり。
プリンターのインクが何故原色でないのか
これでお分かりだろうか。
つまりモニター上はRGB、印刷すると
CMYKに自動的に変換されている。
この時厄介なのがよくモニター上の
色合いと印刷の色合いが違うという
問題が起こる。
これはRGBとCMYKの表現領域が
違うために起きる。
つまり元々混ぜれば混ぜるほど白くなる
はずのものを印刷すると当然ながら
くすんだ色合いになってしまう。
あくまでもCMYKはRGBにより近い色を
当てはめて発色するので、色合いが
異なるのはある意味仕方ないともいえる。
なので印刷プレビューなんかで
モニター上からCMYKのプロパティで
先に変換しておくと、印刷した時の
色合いはより近いものになる。
僕らは普段、色の組み合わせと
いうものには光と実体を意識的に
分けてみたりはしない。
赤は赤、青は青だと
認識している
はずである。
でも実際は光の色と実体の色とは
全く異なった理論、
言わば真逆の構成で成り立って
見えているものなのだ。
こういうのも色というものの不思議さ、
面白さと呼べるのではないだろうか。
ちいさなものがたり
長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。
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