僕は機械を描く事が
はっきり言って苦手だ。
とは言え、最も興味惹かれるモノの
ひとつでもある訳である。
だからこそ中々納得するようには
描けない。
色々御託を並べたところで
まあぶっちゃけ下手くそなのだ(笑)
さておき機械の佇まいとは
不思議なもので
どんなにそれが非対称だろうが
どんな風に動くものか
さっぱりわからないものでも
自然に纏まって見える。
これが思うがままに描いてみても
ちっとも機械らしくならない。
要するに実際動くように
作られているものと
想像で動くであろう風に意味なく
描かれたモノとでは雰囲気が
まるで違うのである。
細部まで描き込まれているかとか
質感がどうだとかそういう問題
ではないのだ。
どんな機械でも、与えられた
ひとつの仕事を完了する為に
それぞれの部品が存在するわけで。
少なくとも動作する部品が
一つでも欠ければいずれ
支障をきたす訳で、
そこには無駄が一切ない。
つまり機械を描くということは、
実際どんな動き方をするか、
という事もある程度念頭に
入れながら描かないと
それらしくは見えては来ない。
例えばカッコいいロボットを描きたい…
なんて考えるなら、
人間工学の知識も必要になる。
まあコレは何度も描き直し
観察して修正しているうちに
知らず知らずのうちにある程度は
習得できるモノではあるのだが。
専門的な事をいうと、モノの動きには
動作範囲、動作寸法、可動領域…
様々な要素が存在する。
これらの要素を踏まえた上で
忘れてはいけない事がもう一つ。
それは見えない所を意識すること。
これはバランスという意味で最も
重要な要素でもある。
表面、つまり見えるところを
ありのまま描いてもうまくいかない。
これは実際には隠れた部分も干渉している
からこそ実体は成り立っているので
機械もまた然り。
表面上どうかなんてオマケもいい所だ。
人間だって骨格ありきで成り立って
いるわけだから。
多少話が脱線しつつあるので
話を戻すけど、機械を描く上で
個人的にこれはセオリーだなと
思う事がひとつある。
それは描くというよりも
組み立てるつもりで描く…という
ことだろうか。
結局、絵を描くという事自体が
そうなのかも知れないが、
より部品にこだわってみるとか。
そんな事を思いながら試行錯誤を
繰り返す今日この頃です。
ちいさなものがたり
長野県松本市を拠点に 転がるフリーイラストレータの 気ままな日常。
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